kimamani-nunblogのブログ

筆者の書きたいことをひたすらに書くブログ

うつ病が教えてくれたことは-前編-

 

こんにちは。もしくはこんばんはなのでしょうか。

通勤中ですかね?

満員電車の中、朝からご苦労様です。

私も満員電車は嫌いです。(誰だって好きではないよねw

 

 

さて、今回の記事は。筆者の2年前の話を辿ろうと思って。

なかなか長くなるので、二部構成にします。

 

 

あれから2度目の8月を迎え、治療を終えてから1年経ちました。

正直まだ1年しか経ってないんだなぁなんて思うくらい。

 

筆者は、2015年の8月に【抑うつ型】のうつ病になりました。

 

やっぱり、今とはまるで違う精神状態だったようで、

はっきり思い出せるかと言われると

鮮明に思い出せないのが正直なところで。

 

ただ、この記憶が濃くなっていくことはなく、

逆に薄くなっていくことは確実なわけでありまして、

今このタイミングで、自分のうつ病のことをここに記そうと思います。

 

うつ病になった私をかわいそうだと思ってください」

とか

「むしろうつ病になったこと自慢したい」

とか

かなりひん曲がった解釈をされてしまいかねないとも思いますが、

なんで自分のうつ病のことを書くかっていうと、2つ理由があって。

 

1つは自分の記録として残していたい、ということ。

もう1つは、「私ってもしかしてうつ病なのかな・・・」って、

当時の私のように不安の中でいる方に向けて書けたらいいなと思ったからです。

 

「誰かの役に立ちたい」

とか大それたそんなんではなく、

いろんな学者の人とか、お医者さんが書いた本とかも世の中にたくさんありますが、

純粋に経験した人が書いてる簡単なものがあってもいいと思うんですよね。

 

今、もし会社がしんどいとか、日々苦しい中にいる方は、

もしかしたらこれから書くことを読んで、しんどくなってしまうこともあるかと思います。

そう思ったら、苦しい思いをしてまでこの記事は読まないでください。

ストレートな表現になってしまいますが、

辛いことは避けて欲しいなと思うのです。できるだけ辛いことから離れる。

とっても大事です。

 

「逃げる」じゃなくって、「離れる」です。

・ 

 

2015年は、新卒で社会人になった年で、新しい東京という地での慣れない暮らしと

慣れない仕事に徐々に心が押しつぶされていきました。

 

今はすっかり元気で、あれ以来再発はしていないけれど、

やっぱり深く思い出すと辛くもある思い出です。

 

 

当時の私は、少しでも油断すると涙が溢れてくるような状態でした。

そして、歩くスピードもゆっくり。

正常な私だったら、スタスタせっかちに歩くのに、です。

  

休日は寝ても寝ても寝足りない。何もしたくない。

ある日から、毎朝起きたら首が痛む。動悸が苦しい。

朝用意をする気が起こらない。やる気が起きない。

頭が働かない。物事を考えらない。

ただただぼーっとする。ただただ悲しくなる。

他にも色々な異変が起きていました。

 

 あまりにおかしな異変が多く起こるもんだから、

そりゃあ検索も沢山しました。

 

「寝ても眠たい 病気」

「やる気が起きない 病気」など。

 

・・とまぁこの時点で、さすがにおかしいことに気づくくらいに進行していました。

だから「これは病気なんじゃないか・・・」って途中から思っていたんですよね。

 

そんな状況の中でも日々はすすみます。仕事へ行きます。

 

でも、朝、仕事へ足が動かない日がついに出てきます。

「だるいなぁ、行きたくないなぁ」って正直誰しも思う日はあると思うんです。

 

でも、その感覚とはまた少し違って、【足が動かない・動悸がする】

っていう、体感としても「行けない」状態になるんですよね、うつ病は。

 

お休みをいただいてしまう日が多くなり、一部の方に相談もしていました。

 

 

そんな中、当時の上司の勧めで意を決してついに病院へ。

初めて会う先生なのに、話しながら涙が止まりませんでした。

 

全て吐露して、ここで初めて自分が「うつ病」であることがわかりました。

と同時に、「今すぐに会社を休みなさい」と診断が下りました。

 

そう先生に言われた時の感覚というのは、

なんとも言えない感じた事のない感覚で。

 

得体のしれない不安に押しつぶされていたのが、

うつ病」という病に押しつぶされていた事がわかった、というだけで、

ただそれだけで、ほんの少しだけ、軽くなった気がしたのでした。

 

 

 

結果として、

その日から翌年の1月まで休職・療養は続きました。約半年ですね

 

1ヶ月目は、先生の勧めもあって、実家でとにかく何かも考えずにぼーっと過ごしました。

 

うつ病だと診断されてすぐに、母にも伝えました。

「帰っておいで、頑張らなくていいよ。」

と母は私に言いました。今思い出しても涙がでそうです。

 

多くを聞いたりすることもなく、そう言ってくれました。

 

後編で、書こうと思いますが、

私がうつ病になったことで、私が成長したのは間違いなくそうなんですが、

きっと親も同じように明らかに変化がありました。明らかに、です。

 

これも1つ、自分がうつになってよかったのかもと思える理由の1つであります。

1ヶ月の実家療養を経て、東京へ戻り再び一人の生活に。

 

正直、うつになって休職、2ヶ月目に一人暮らしに戻るっていうのは、

あまり推奨しないかもしれません。

 

もう少し焦らず実家にいてもよかったなと思ったりしています。

 

ただ、この時に私はあえて、引っ越しをしました。

 

病気のこともありましたし、他の事情もあり。

人によっては、うつ病の状態で環境は変えない方がいい、とも言います。

でも私は環境を変えました。

 

結果として、良い選択だったと思っています。

 

持っていなかった自転車を買って、

のんびり自転車に乗って遠出してみたりなんかもして、

新しい環境の中で、自分に向き合う日々でした。

 

テレビをみても、ラジオを聴いても

笑えなかったのが、

徐々に笑えるようになっていき、

病気をするまではほとんどしなかった料理も、

この期間にものすごく好きになり、良い期間だったなと思います。

 

休んでいた間、みてよかった映画ベスト1は、

movies.yahoo.co.jp

 「ツレがうつになりまして。

 です。

 

夫がうつ病になり、妻が支えるという映画なんですが、

「焦らなくていいんだ。」と、教えてくれるあったかい映画です。

 

ものすごく、夫の「ツレ」さんの気持ちもわかりすぎるほどにわかって、

だからこそ、みていて辛い部分もあったのですが、

本当にみてよかった映画です。

 

実はこの映画、大学生の頃に、純粋にキャストに惹かれて映画館でみたことがあったんです。

 

当時の感じ方とはまるで違いました・・それにもびっくりしたんだよな・・・。

 

時間は有り余るほどあるのに、考える余裕はない。

そんな状態のまま数ヶ月が過ぎていきました。

 

 

「 人生の夏休み」だと割り切って、実家や東京での療養をしましたが、

当時会って話を聞いてくれた友人や先輩たちには本当に感謝してもしきれないです。

 

そんな素敵な人たちが周りにたくさんいることも改めて知ることができて、

そういう意味でも大事な機会だったと思っています。

 

 

この辺で前編は閉じますが、後編ではうつ病を経てどう変わったのか、

何を学んだのか、今はどうなの?っていうところをかけたらと思っています。

 

長々すみませんが、興味があれば後編も読んでやってください。

 

後日更新します。